仕入も隠す高等な脱税方法
個人商店や飲食店など、現金商売をするところでよく見られるのが、売上を「抜く」という所得隠しの方法です。しかし、売上にはそれに対応する仕入があり、仕入先をチェックされれば、簡単にばれてしまいます。
そこで、売上を隠すとともに、抜いた分の売上に対応する「仕入」も隠します。
たとえば、洋品店の経営者が、毎日の売上から数十着分の売上を抜いていたら、税務調査で、仕入れた服の数と売上数を付き合わせると、仕入の数の方が多くなります。それで所得隠しが見付かってしまうのです。
ところが、抜いた売上分だけ、仕入れた数も減らして帳簿に付けていると、帳簿上の数からは所得隠しは発覚しません。ただし、この方法は、利益を減らせるとともに、経費も減ってしまいます。つまり、所得隠しできる金額が少なくなってしまうということです。
また、数はつじつまが合っていますが、経理出納上は違ってしまいます。
仕入れを帳簿上抜いても、仕入れ先への支払いはきちんとしなければなりません。そのため、帳簿上の仕入れ数と実際の仕入れ先へ支払う金額の仕入れ数分との間にずれがが出てきてしまうのです。