無記名割引債で所得隠し?
「無記名割引債」は以前から所得隠しの方法に利用される事が多かった。また、昨年、斎藤元経団連会長の長男の脱税事件にも利用された。
1.無記名の割引金融債はどういうものなのか?
割引金融債とは、額面から利子相当分を差し引いた金額で購入し、償還時に額面金額が払われる債券の事です。ワリトー、ワリショー等の商品名がある。
債券自体は、銀行に預ける事もできるが、債権現物をそのまま持って帰ることもできる。持って帰る場合、購入者は、氏名や住所を記入する必要はない。
2.無記名なのになぜ税務署が見つけることができるのか?
税務署は、銀行調査で、引き出された預金を徹底的に調査し多額の預金が引き出されていたら、その使途を追及します。
預金が引き出された時期と同時期に販売された割引金融債のリストを金融機関から提出させる。その中で、引き出された金額と同額の債権が見つかれば、それが隠し資産だろうと目をつける。
しかし、無記名と言っても、金融機関には、無記名割引債購入者をリストアップしたお得意様専用の裏名簿があるらしいのです。税務署は、その裏名簿を見れば、本人特定はたやすいのかもしれません。